2008-01-01から1年間の記事一覧

http://d.hatena.ne.jp/haioku3/20081219/1229675342 ということで、サークルファイブエムさんの同人誌「5M vol.1」に「桃色シンドローム」3巻を読んで考えたあれこれを寄稿させて頂きました(またきららフォワードか、というツッコミは禁止)。 ヒロインズ…

「そして僕らは家族になる」(荒木風羽)1巻

家族合わせのエピソードからも分かるとおり、家族というのは第一義的には父とか娘とかそういう役割名の集まりのことなので、擬似家族モノってかつては嫌っていたその役割を引き受けて(成熟して)いく話だったり、役割を形式的に引き受けていく中で芽生えて…

現在キャラットで進行中の大粛清を目の前にして、きらら連載の感想が書けないでいる。 何かあれに対して責任のようなものを感じているのかもしれない。

印象深いラノベの表紙を挙げよ、といわれて迷わず出てくるのは「ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹」と「涼宮ハルヒの消失」だったり(はいはい超有名シリーズ乙)。 2002年の冬、平積みで書店に並ぶ、美しい夕焼け色の「ヒトクイ〜」は忘れがたい。僕は…

http://d.hatena.ne.jp/sayuk/20081030/p1 で既に告知されていますが、close/crossさんの同人誌「Girls' Comic At Our Best! vol.03」に寄稿させていただきました。 タイトルは「ときに作品のテクニカルな部分にこそ本当の気持ちは宿ったりして/三嶋くるみ…

「ラグナロクオンライン アンソロジーコミック(マジキューコミックス)」1-20巻

とある筋より入手したので、だらーっと読んでいる。 双見酔目当てで入手し、勿論ふたみんはすばらしい作品を描いていたのだが、それだけでなく多くの作家が非常によくできた作品を描いている。商業アンソロとは思えないほどにレヴェルが高い。 VNI、MSN Mess…

「まんがタイムきららMAX」12月号

後日追記するかも。 「そして僕らは家族になる」(荒木風羽) 萌え死んだ。

さらに引き続き「ろりーた絶対王政」を読み返している。 今後の流れが予測できた気がする。が、捌く手順が難しい。どちらも後には回せない手だ。理論上は同時進行で一気に捌くのが美しいのだが、それを実現できたらもはや人間業ではない。 とはいえ、「さく…

引き続き「ろりーた絶対王政」を読み返している。相変わらずよく分からない。 うっかり忘れてしまいそうな話ですが、りりと鷹彦は「結構な進学校」(鷹彦談)の学年1位と2位の秀才カップルなんですよー。

「ろりーた絶対王政」を読み返していた。この作品マジ謎だなー。 脇役に「斉塔朱音(さいとう・あかね)」「草凪萌(くさなぎ・もえ)」と名付ける1巻44ページを見て、三嶋くるみへの強い信頼を感じた。彼女は初期からの西尾維新ファンだという。

「まんがタイムきららMAX」10月号

短めに。 「落花流水」(真田一輝) 「漫画だっていい本いっぱいある」「あのこと奥さんは知ってるんですか」だとか、イタリア→マフィアという発想とか、長い間連れ添ったカップルの型どおりの描写とか、その平凡さ、退屈さに、耐えられないまとめニュースサ…

「まんがタイムきららCarat」9月号

ちょっと文体変かも。 「ひだまりスケッチ」(蒼樹うめ) えっちなお姉さんぶってる吉野屋先生は、自分が性的な存在としてまなざされることについてどう考えているのか。というのをSSにすると面白いと思います。 自意識過剰なキャラ、大好き。 「ラジオでGO…

で、個人的には、このイヤな女を導入することによってああいうサブキャラたちが出てこれるのだ、というところにこそ焦点を置きたかったりします。

とっくのとうに誰かが書いていそうですが、ハルヒと朝比奈さんと長門の3人が、揃ってイヤな女である――というのは、きっとあの作品の本質的な部分ですよね。

「まんがタイムきららMAX」9月号

遅れを取り戻したいところだ。 「イチロー!」(未影) まいちゃんの妄想中の水着のデザインが、水着よりも裸エプロンに近く見える。 「そして僕らは家族になる」(荒木風羽) 画面構成が相変わらずすごい。カメラの位置もだけど、手書き文字の限界、会話の…

「スパイラル・アライヴ」5巻(原作:城平京、作画:水野英多)

ついに「スパイラル」シリーズも完結することに。なんだか寂しくなるなあ。 勿論完璧ではない。が、城平京が主張してきたように、完璧でないことこそが、未来を示唆しているのだ。この作品の不完全さの多くは、自由や、愛や、良心が、決して完全ではないこと…

「Princess Brave!」(KOTOKO)

まあ、普通に聴いていてこれは超ヤバい曲だ、と感じるような作品な訳ですが。 「Bride!」の歌詞中では彼氏役(=「My Prince」)の特徴が一切描写されていない、せいぜい「背伸びする」からPrincessよりも背が高いだろうなあとか、「彼の部屋の前」だから男…

ここ1年ほどI'veサウンドとかよく聴くのでたまにはここに感想書いておくことにしておこう。忘れるし。

「まんがタイムきららCarat」8月号

またしても1号遅れいぇーい。 ちょっとだけ。 「とらぶるクリック!!」(門瀬粗) 黒以外の服もう持ってない、とか、いつもこないだ買った服、とか、説得力のある描写で良いです。服に対するこういった態度は、局所最適解、汎用性、無難さ、効率、といったも…

「まんがタイムきらら」7月号

この感想は1ヶ月遅れなのでご注意を。むー。 「あっちこっち」(異識) 僕は長い間「『あっちこっち』の登場人物は優秀だ」と言い続けてきたが、今回は本当に凄まじい。みんな完璧超人だ。 この缶蹴り、ふおんあたりを混ぜてもまったく違和感がない。すげえ……

「まんがタイムきららCarat」7月号

どこで新しい概念が提唱されていて、どこが正準的な展開で、どこが極めてテクニカルな操作で、どこが間違った筋道なのか、というのを意識して語ると、世界はもっと見通しが良くなると思います。 「CIRCLEさーくる」(榊) 「現実」について。 「現実」という…

「まんがタイムきらら」6月号

最近書いてなかったので追いつくために。 一部はずいぶん前に書いたので、まあ、その。 「あっちこっち」(異識) 告白された、というのは面白い出来事である。 この告白の結果がどうなったのかが次号以降スルーされるのであれば、彼らの不気味さを表現して…

「けいおん!」1巻(かきふらい)

「ゆるやか部活ライフ始めました」「みんなで一緒に音を合わせるって、すっごく楽しい!」「BEATで萌えるのだ!」といったコピーが哀れすぎる。ここまでヘボい単語を並べられるのは凄い。 基本的には、彼女たちの部活をしていない様子に喜びを覚える漫画に見…

昨日はfamineさん、id:arctanさん、obiekt229さん(plalaの方のサイトは消えてる?)と、秋葉原でお話してきました。この手の話題に関するオフ会(といっても初対面なのはobiekt229さんだけだったのですが)に参加したのは初めてだったので、新鮮な体験でし…

「まんがタイムきららCarat」6月号

「ひだまりスケッチ」(蒼樹うめ) 「GA 芸術科アートデザインクラス」への接近? 「かみさまのいうとおり!」(湖西晶) 鼻血ネタとかの扱い方の、自分のぼんやりと考えているところへの接近というのは、なんかこう逆に不気味なものを感じてしまうのですが…

「コミック百合姫」Vol.12

作品――短編百合作品を手筋というブロックに分解して作品を読み解くことの功罪について考えている。極めて有用であることは間違いないのだが。 沢山あるつまらない作品をけなしてもしょうがないので、何か考えさせられた作品についてのみ書きます。 「さくら…

「魔女狩り」(森島恒雄)

63-64ページより引用。 そこで、魔女裁判を異端審問として正当化することが、いいかえれば、「魔女」が「異端者」であることの証明が、教会当局にとって必要、かつ重要な課題となった。この課題を解決する役割を引受け、それをもっとも見事に果したのが『魔…

「涼宮ハルヒの憂鬱」の2次創作について。「〜の驚愕」が出るまでに2次創作上で解決されなければならない、「〜の分裂」において谷川流によって提示された問題。だと、僕が思い込んでいること。 エロパロ板とかの中〜長編SSを一通り読んでいれば、言いたいこ…

「まんがタイムきらら」5月号

かつてのような視点を自分が保ちうるか、ということについては自信がない。 が、出来る限りその視点から読み解きたい、と思う。 「ドージンワーク」(ヒロユキ) 注目している点は、と訊かれたら、勿論大きくなったソーラですが。 エロい人とかどうとかいう…

読んだことのある作品数の少なさに、最近本気で危機感を感じる。感想から読書体験の薄さが透け透け。 が今更どうしようもなく。