「まんがタイムきららCarat」6月号

「ひだまりスケッチ」(蒼樹うめ) 「GA 芸術科アートデザインクラス」への接近? 「かみさまのいうとおり!」(湖西晶) 鼻血ネタとかの扱い方の、自分のぼんやりと考えているところへの接近というのは、なんかこう逆に不気味なものを感じてしまうのですが…

「コミック百合姫」Vol.12

作品――短編百合作品を手筋というブロックに分解して作品を読み解くことの功罪について考えている。極めて有用であることは間違いないのだが。 沢山あるつまらない作品をけなしてもしょうがないので、何か考えさせられた作品についてのみ書きます。 「さくら…

「魔女狩り」(森島恒雄)

63-64ページより引用。 そこで、魔女裁判を異端審問として正当化することが、いいかえれば、「魔女」が「異端者」であることの証明が、教会当局にとって必要、かつ重要な課題となった。この課題を解決する役割を引受け、それをもっとも見事に果したのが『魔…

「涼宮ハルヒの憂鬱」の2次創作について。「〜の驚愕」が出るまでに2次創作上で解決されなければならない、「〜の分裂」において谷川流によって提示された問題。だと、僕が思い込んでいること。 エロパロ板とかの中〜長編SSを一通り読んでいれば、言いたいこ…

「まんがタイムきらら」5月号

かつてのような視点を自分が保ちうるか、ということについては自信がない。 が、出来る限りその視点から読み解きたい、と思う。 「ドージンワーク」(ヒロユキ) 注目している点は、と訊かれたら、勿論大きくなったソーラですが。 エロい人とかどうとかいう…

読んだことのある作品数の少なさに、最近本気で危機感を感じる。感想から読書体験の薄さが透け透け。 が今更どうしようもなく。

「世界征服チルドレン」(高坂りと)

2巻まで読了。リエル可愛かった。 えっと。 実は「プラネットガーディアン」(特に3巻)は、僕の座右の書だったりするのです。 この作品も相変わらず神がかり的でした。激突する人格破綻者たち、見失われていく本筋。彼女の作品の登場人物の壊れ方というのが…

沢渡真琴、とGoogleで検索した。 沢渡真琴、という文字がいっぱい並んでいる光景は、それだけで心を揺さぶった。サイトのうちの多くは、Amazonや楽天みたいなのだったのに。 人は、言葉それ自体に反応して、泣けるんだと思う。ずっと春だったらいいのになぁ。

「まんがタイムきらら」4月号

どうにかして自分も「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」の感想を書くための言葉を手に入れたい、ということを思った。 自分が持っている言葉の、あまりの少なさが悲しい。 「かみさまのいうとおり!」(湖西晶) こういう回の構成がめっちゃ上手いよなあと思いま…

「そらのひとひら」1巻(野々原ちき)

狙い通り身につまされてしまった。時系列の並べ方についてとかキャラの可愛さについてとか書くべきことは色々あるんでしょうが、とりあえず2つだけ。 まず大隅君について言うと。この作品への批判として、大隅君についての設定が活かされていない、というの…

「まんがタイムきららCarat」4月号

頭がよく回りません。 「ひだまりスケッチ」(蒼樹うめ) というかこの作品普通に毒があるよね。吉野屋先生あたりとか。遅効性のやつが。 毒が無いことが毒とかじゃなくて、普通に毒だよ。勿論、だからこそ面白いともいえるけれど。 「CIRCLEさーくる」(榊…

es.or.at所得。 まだ何もありませんが、とりあえずメールサーバとして。たまに何か増えているかも? このドメイン名を提案してくれたQ氏には感謝を。

「まんがタイムきららMAX」4月号

表紙の絵の状況が意味不明で面白い。 作品に対してどういう態度をとっていいものか迷っているものが多いので、「何かを感じた」みたいなのの表明ばかりになります。あしからず。 こんなの公開すんなよという感じですが、いまいちはっきりしにくいものでも書…

今年こそ姉さまに渡すんだと決心してチョコ作りに挑んだんですが失敗に失敗を重ねてたらあれれあんなにあったチョコがあっという間に消滅してるし嗚呼こんなことだったらチョコバナナ班入ってればよかったとか後悔していたところ姉さまがいつの間にかあたし…

http://goodhope.at.webry.info/200802/article_2.html 何を言おうかずっと考えていたら発言する機会を逸してしまって、その間に他の人々が言いたいことを僕よりもすばらしい言葉で言ってくれてとかで、折角言及していただいたのにスルーとかいう不義理なこ…

「まんがタイムきらら」3月号

きららの裏表紙を見るたびに思うのだが、「とらのあなの美虎ちゃん」は本当に異常な漫画だと思う。「可愛い(あるいは、萌える)」でじこやめろんちゃんに対して、「電波」の美虎ちゃん――という関係は有意味だったりしないかな。きららの内容の方ですが……今…

「ことのはの巫女とことだまの魔女と」(藤枝雅)

僕は色々と感性にアレなところがある人間なので、114ページのレティのポーズみたいなのが好きだったりする。 あと、あとがきにある「精神的なつながりは軽め」という言葉は標語にしたいくらいだ。

「ちろちゃん」1巻(結城心一)

里見英樹系の萌え4コマ作家の第一の使命は、クールであることだと思うのです。 そうしたときにこの作品は、下ネタの遣い方がいまいち、という気がする。 下ネタ・エロネタというのは、厨房の俺理論を軽々粉砕する手段として非常に有用なのに、この作品ではい…

「まんがタイムきららフォワード」3月号

値段は気にしないが(コストパフォーマンスを気にするような人間に同人誌は買い漁れないし)、「これを読んでいるより他のことした方が樂しいんじゃないのか」と思わされるのは辛い。勿論、惰性の力は強力なので買い続けるのだが。 世界には莫大な量の魅力的…

「まんがタイムきららCarat」3月号

「CIRCLEさーくる」(榊) さぁみんなで叫びましょう。「リア充、死ね!」 「とらぶるクリック!!」(門瀬粗) あー、いいのかなぁ、と(無意識的にしろ意識的にしろ)みんなが心の隅で感じていたであろう問題を、いちいち主題化してくる作者は、まじめな人な…

「まんがタイムきららMAX」3月号

「落花流水」(真田一輝) 最近のこの作品には非常にまとめニュースサイト的なものを感じる。 類型にはめ込んだものしか作れないのならば、といったときに取るべき選択の1つではある。悪くはない。とはいっても、まとめニュースサイトは別に好きだと思わない…

「コミック百合姫」Vol.11

実は百合姫を購入するのは初めてだったりする。百合姉妹も知人に少し借りて読んだことしかない。 ので、特に連載作品については読み違いがあるかもしれない、とあらかじめ。 「Sweet Peach! ―スイートピー!―」(水野透子+千手ちゆ) カラーページの色使い…

最近、短編漫画はペンシルパズルに近い、ということを考えている。玄鉄絢はタラちゃんレヴェルのへやわけやフィルオミノを量産する名作家、藤枝雅の作品の多くは標準的な17*17ぬりかべ――といった調子で。この比喩は非常に便利で、例えば「作者の頭がめちゃく…

「まんがタイムきらら」2月号

久しぶりにきらら感想。 「ふおんコネクト」(ざら) さすがに(1/17)^105は無いだろ……。 ああ、「全部鉛筆ころがしで答えたからなあ」とか発言してしまうだなんて、ふおんにも自意識過剰な面があったのね、とかそういう話なのかもしれない、と今気付いた。な…

「乙女はお姉さまに恋してる」1巻(あらきかなお)

あの作品をこの漫画にしたのだから、あらきかなお凄い。 単に世界をあらきかなお色に染めているだけ? それの何がいけないのか。 ちなみにゲームの方は少しやる機会があったのだが、瑞穂ちゃんがエルダーシスターになるあたりでもう投げた。 何より女装少年…

「デイドリームネイション」1巻(kashmir)

装丁がいい。最近買った里見英樹の本では一番よくできていると思った。 地方ヲタの閉塞感みたいなものを真に全く知らない、ので内容についてはなんとも言わないでおく。 ならここに書くなよ、ですね。

2008年の百合界隈、萌え4コマ界隈、2次創作界隈、などなどが一層活発でありますように。

ということで。 8月頃までは割と元気だったのですが、それから壮絶な勢いでこっち界隈への気力を失っていくことになってしまった1年でした。DQN化ともいう。 来年は色々と環境がアレになると思うのでその中でよい方向に持っていけたらいいなあと思います。具…

2007総括

印象に残ったもの、について一言ずつ。同人誌やネット上作品は除く。 といっても、それらを除いてしまうと萌え4コマ以外に殆ど何も残らないのですが。 特にアレっぽい作品は☆をつけています。 「閉鎖のシステム」(秋田禎信) やっぱり秋田は最強だ。 「嘘つ…

「桃色シンドローム」(高崎ゆうき)1巻

>戦いのない世の中で、兵器少女が魔法少女として生きるのは、戦いか逃避か。そんな哲学的テーマは読者の関心を引くことはない――。 という風に帯には書いていて、なんでしたっけ、えっと、一般誌コードの限界、とかいうのがどうのこうのとかそういう類の漫画…