「まんがタイムきららCarat」4月号

頭がよく回りません。

ひだまりスケッチ」(蒼樹うめ

というかこの作品普通に毒があるよね。吉野屋先生あたりとか。遅効性のやつが。
毒が無いことが毒とかじゃなくて、普通に毒だよ。勿論、だからこそ面白いともいえるけれど。

「CIRCLEさーくる」(榊)

「濃い部分になるとどうしても合う合わない好き嫌いがある」からこういうサークルになる、というのは、誇って言われてもなぁ。
そうなってしまうということ自体は、僕自身、殴り合い(比喩的表現)とか出来るだけ避けたいと思うから、分からなくも無いけれど。
これがオタク第4世代、とかいう話ですか?

「雅さんちの戦闘事情」(鬼八頭かかし

論理展開がまっとうすぎる。
萌え4コマの、「ふと冷静になってみる」ことを喚起する部分について考えさせられる。

けいおん!」(かきふらい

いいなぁ樂しそうで。どこぞの論壇と意味は変わってくるけど何もしないことはもっと評価されるべきです。お喋りより面白い部活の活動内容があるなんて思えないよ。
92ページ左側3コマはやはりさわちゃん先生がろくでもない人間だと確認できていいです。話全然聞いてないの萌え、は全くありうる。

「ハッピーとれいるず」(荒井チェリー

やっぱり荒井チェリーの凄いところの1つには、先生みたいなキャラを奇跡なしにデザインすることが可能だということがあって、すっきりさせようという調整感覚、バランス感覚を持っていることの強みがよく分かります。

はるみねーしょん」(大沖

掛け言葉が一番作りやすいというのはわかるけれど、それだけだと寂しいよね、と思いつつ、だから今号で一番気に入ったのは「じゃあならぬ」。

「うらがアルっ!」(もんちぃ)

裏の顔があるとかじゃなくて普通に穂咲りあのはまっとうに成熟した立派な人で、となると何が保つべき体面かというと、自分の頭の中のイメージで、別にそれが問題だとかそういう話じゃないんですけれど、とりあえず大傑作回が出てこない限りは自分の中で今みたいな評価のままなんだろうなあ。

「ちびでびっ!」(寺本薫

平然とお盆に帰ってくる、という落とし方は基本中の基本で、つまりよかった。

「謎部のアレ。」(友吉)

なゆたがちっとも可愛くない(パンチラとかされても困る)というのが、なゆたが喋る回については本質的な気がしてきた。
ハイテンポ・ハイテンションは、確かに一番そこの問題を隠しやすいかもしれないけれど、やっぱ女の子が可愛いかどうかというのは大事に思えてしまいます。
萌え4コマの全ての出発点は女の子が可愛いことで、そこから派生して出発点を捨て去るからにはその必然性が必要です。……この作品には無くない?
ただ、「ギャグとしては」みたいな見方をすればなかなかによく出来ていたと思います。