「まんがタイムきらら」2009年2月号

これくらい時間空けたらもう開き直って最新号やるしかないですね。

けいおん!」(かきふらい

「アニメ化しなきゃいけないので、一応まともに音楽とかやらなきゃいけないから」という理由があって、それを「ライブイベントとか出られるように」と作品内の論理で正当化して、んで特訓をする。なんかそれはなあ、という気はする。
ラストで平然と否定をする澪ちゃんはウケた(好きなネタが偏っていることは自覚している)。

かなめも」(石見翔子

ほのぼのしているようで洒落になっていない、という描写で不安を煽ることにつけてはきららでも有数ですよね。かなの家無し問題とかそういうのは勿論、かなと所長ははるかと性的な関係結ばされていて作品では直接描かれていないとしか思えん、みたいなところとか(はるかの妄想内容は社会秩序と相容れない)。

ゆゆ式」(三上小又

P37の疲れちゃった縁のコマは元ネタ「よつばと!」だよね?
作者の参照元はやっぱり他の人とは違う気がするなー。そのお蔭で会話センスが超光っているんだから超いい事だけど。

「あしぇるで、りんっ!」(くぅ)

うおお、これが再登場とか嬉しすぎる(言いすぎ)。
ある種の絵柄だと絵の上手さが問題とされない、という現象がきららには起きているのかもしれない。つまり「まっしろ天使」みたいな。
ただ友人に化けるというネタは弱い。なぜなら、あしぇるは魔王であって、最初は魔王であることを弄らなければならないのに、単なる化けるネタでは化けていることをネタにするだけになってしまう(だから今回一番面白かったのは、魔王であることをネタにしている「バレても闇の霧に包み込んで視界を奪って逃げれます!」)。こういうのは連載化して5話目以降くらいのところでやったほうがいいと思う。

「PONG PONG PONG!」(リサリサ)

第1話を見たときの感想:主人公がDQNでモテたいとか叫ぶ話は萌え4コマにならんだろ……。
ということで、この作品では3話か4話ごろにその方針は捨て去ることとなったのだけれど、そこで選んだ方針がテンパり漫画というのが凄いですよね。明らかにその能力あるもん、作者。リコの表情とか(編集者のお蔭か作者の決断か、それともたまたまかは知らないけど)。
で、高坂先輩がもうキラーキャラなので、これはもうヤバいね。ハイテンションで人の話を聞かない人は好き。

かみさまのいうとおり!」(湖西晶

山伏ちゃんに彼氏候補が出来た、みたいな非可逆的な変化が緩やかに積み重なりながら進んでいくお話、という形式で、でも変わらずずっと面白いのは凄いです。

きつねさんに化かされたい!」(桑原ひひひ

各所の恋愛問題を片付けにかかっているのは終わらせるため? この作品も終了とか言われたら寂しい……。
でも田中にはおめでとうと言いたい。田中の視点から世界を見てみると、先生がいかに大きい存在なのかというのを思わされて、ちょっと泣きそうになる。